2021年10月25日 （仮訳）ウクライナ産の広義Verrucaria属の地衣生菌と新種Zwackhiomyces khodosovtseviiの記載、および広義Verrucariaの地衣生菌の検索表 Darmostuk, VV. 2021. Lichenicolous fungi on Verrucaria s. lat. in Ukraine with the description of Zwackhiomyces khodosovtsevii sp. nov. and a key to the lichenicolous fungi on Verrucaria s. lat. Botanica Serbica. Available at: https://botanicaserbica.bio.bg.ac.rs/arhiva/pdf/2021_45_2_810_full.pdf [Accessed October 25, 2021] 【R3-08902】2021/10/25投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ ウクライナにおいて広義Verrucaria属地衣に生じる地衣生菌類を再検討し、12種を認めた。 そのうちヘルソン州においてV. cf. nigrescensに生じた一種をZwackhiomyces khodosovtseviiとして新種記載した。 また、Lichenopeltella coppinsii、Stigmidium marinum、およびS. rivulorumをウクライナ新産種として報告した一方、Toninia subfuscaeは誤同定のためリストから削除する必要があった。 Ukraine, Kherson region, Vysokopil’s’kyi district, near Arkhangelske village （新種） Zwackhiomyces khodosovtsevii Darmostuk 語源…ウクライナの地衣学者、Alexander Khodosovtsev教授に献名（50歳の誕生日の記念） 【よく似た種との区別】 Zwackhiomyces lithoiceae ウクライナに分布する 同じVerrucaria nigrescensを宿主とする 子嚢殻を形成する 子嚢果が褐色 子嚢胞子が無色 本種より子嚢果のサイズが小さい 本種より子嚢のサイズが小さい 本種と異なり子嚢が(6-)8胞子性ではなく8胞子性 本種より子嚢胞子のサイズが小さい Zwackhiomyces calcisedus ウクライナに分布する 同じアナイボゴケ属地衣を宿主とする 子嚢殻を形成する 子嚢果が褐色 子嚢胞子が無色 本種より子嚢果のサイズが小さい 本種より子嚢が短い 本種と異なり子嚢が(6-)8胞子性ではなく4-6胞子性 本種より子嚢胞子のサイズが小さい Zwackhiomyces aspiciliae 本種より子嚢の幅が狭い 本種より子嚢胞子が長い 本種と異なり子嚢胞子の下部の細胞が先細りである Zwackhiomyces cervinae 子嚢果のサイズが類似している 子嚢胞子に顕著なハロを有する 本種より子嚢が長い 本種と異なり子嚢が(6-)8胞子性ではなく8胞子性 本種と異なり子嚢胞子が成熟時無色ではなく淡褐色 本種より”interascal filaments”の幅が広い （その他掲載種） Endococcus rugulosus (Borrer ex Leighton) Nylander （ウクライナ新産種） Lichenopeltella coppinsii Earland-Bennett & D. Hawksworth （ヘルソン州新産種） Lichenothelia renobalesiana D. Hawksworth & V. Atienza （その他掲載種） Muellerella lichenicola (Sommerfelt) D. Hawksworth （その他掲載種） Opegrapha opaca Nylander （その他掲載種） Polycoccum marmoratum (Krempelhuber) D. Hawksworth （その他掲載種） Stigmidium clauzadei Cl. Roux & Navarro-Rosinés （ウクライナ新産種） Stigmidium marinum (Deakin) Swinscow （ウクライナ新産種） Stigmidium rivulorum (Kernstock) Cl. Roux & Navarro-Rosinés （その他掲載種） Toniniopsis aromatica (Smith) Kistenich, Timdal, Bendiksby & S. Ekman 【よく似た種との区別】 Toninia subfuscae 地衣生菌である 形態的に類似している（誤同定の例がある） 本種と異なりチャシブゴケ属地衣が宿主として知られている （その他掲載種） Zwackhiomyces calcisedus Cl. Roux 【よく似た種との区別】 Zwackhiomyces khodosovtsevii ウクライナに分布する 同じアナイボゴケ属地衣を宿主とする 子嚢殻を形成する 子嚢果が褐色 子嚢胞子が無色 本種より子嚢果のサイズが大きい 本種より子嚢が長い 本種と異なり子嚢が4-6胞子性ではなく(6-)8胞子性 本種より子嚢胞子のサイズが大きい （ドニプロペトロウシク州、ムィコラーイウ州新産種） Zwackhiomyces lithoiceae (de Lesdain) Hafellner & Volk. John 【よく似た種との区別】 Zwackhiomyces khodosovtsevii ウクライナに分布する 同じVerrucaria nigrescensを宿主とする 子嚢殻を形成する 子嚢果が褐色 子嚢胞子が無色 本種より子嚢果のサイズが大きい 本種より子嚢のサイズが大きい 本種と異なり子嚢が8胞子性ではなく(6-)8胞子性 本種より子嚢胞子のサイズが大きい （その他掲載種） Polycoccum dzieduszyckii (Boberski) D. Hawksworth